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腎臓癌

腎細胞癌とは

腎臓癌は血液を濾過して尿を作る腎臓という臓器に出来る腫瘍で、中高年の方に多い悪性腫瘍です。血尿やお腹の違和感で見つかることもありますが、症状が出にくく、最近では人間ドックや癌検診などで行われている超音波検査やCT検査で偶然に発見される患者さんが増えてきています。

2001年の本邦における罹患者数は12,059人と報告されており、2005年では年間3833人が亡くなられています。年々増加することが予想されており、2020年には約6000人の方が腎細胞癌で亡くなられることが危惧されています。

一般に男性が女性に比べて約2倍、この病気に罹りやすいとされていますが、今後の20年間の予測では女性の癌全体で、腎細胞癌が増加率の最も高い癌となることが予測されていることからも、その対策が重要となる尿路性器癌の1つであると考えられています。

腎細胞癌の治療方法と治療成績

腎細胞癌は抗癌剤や放射線治療に対して抵抗性を示すため手術で完全に摘出する事が重要となります。表1に1990年から2002年における京大病院での治療成績を示します。

  • がん細胞(組織)が腎臓内に限局しており早期がんと考えられる症例での5年生存率は97%と非常に良好であり、これらの患者さんにおいては体腔鏡下手術により小さい傷で手術を行っています(低侵襲治療)。また可能であれば腎臓の働きを出来るだけ温存する手術(開放下または体腔鏡下腎部分切除)も行っています。2005年度からは京都大学医学部附属病院手術部に体腔鏡下手術用の手術室が設けられ、当科の体腔鏡下手術の多くが同手術室で行われています。
  • 局所的に進行した癌の場合、術後に約30%の患者さんに再発が認められています。これらの患者さんは手術後に外来で定期的にCT検査を受けて頂き、再発の早期発見に努めています。また、どのような患者さんが再発を来たし易いのか見極めるための臨床研究も行っています。
  • 腎細胞癌の発見時に既に転移を伴っている患者さんや術後に再発した患者さんには、従来のインターフェロン、インターロイキン2を用いた免疫療法だけでなく、分子標的薬(ネクサバール、スーテント)も本邦で使用可能となったため、積極的に導入しています。また、分子標的薬、免疫療法各々について、効き易い患者さんと効きにくい患者さんを見極めるための研究を行なっています。
5年生存率

ダヴィンチSサージカルシステムを使ったロボット支援下腎部分切除術

前立腺全摘除に続き、2012年3月からロボット支援下腎部分切除術を自費診療として行っていましたが、
2016年4月に保険収載されることとなり、通常の手術と同じようにさせていただくことができるようになりました。
ロボットの特性を生かしたきめ細やかな手術が可能であり、2016年3月までに30名の患者さんに安全に施行しております。

ご希望される方は担当医にご相談下さい。

「小さな腎臓がんとロボット支援腎部分切除術について」 ( 745KB )
「京都大学におけるロボット支援手術について」 ( 1.85MB )

関連情報リンク

がん情報サイト

米国癌センターの腎細胞癌についての解説もこちらからご覧になれます。