皆さんこんにちは、助教の水野と申します。
泌尿器科ブログには2013年以来、12年ぶり2度目の出場となります。
私は昨年、助教に着任したのですが、その前はアメリカ東海岸にありますボストンで2年8ヶ月間、研究留学をしておりました。
ボストンはニューヨークに割と近い場所に位置し、ニューヨークから北へ車で4時間ほどの距離にあります。車で4時間が近い、という感覚はアメリカで養われたものですが、アメリカは日本ほど長距離列車などが発達しておりませんので、車で4~6時間程度の距離であれば皆、車でガンガン移動することになります。
ボストンは都会ではありますが、日常生活を送る上でも車があった方が便利、ということで私は渡米直後に車を購入しました。64,000マイル(103,000キロ)ほど走っている中古のNISSAN ROGUE(日本ではX-TRAILの名前で売られています)を約20,000ドルで購入したのですが、当時は1ドル110円(!!)でしたので、走行距離10万キロ越えの中古車が220万円ほどで売られていたということになります。
AIに尋ねたところ、「走行距離10万キロは、車の寿命を示す目安の一つであり、10万キロを超えると、多くの部品の交換時期が到来したり、経年劣化による故障のリスクが高まる」そうです。しかし私のROGUEは、最終70,000マイル(113,000キロ)を越えるまで走ったのですが一度も不調を訴えることなく、7,600ドルで買い取られていきました。買い取りの折は1ドル150円時代に突入しておりましたので、114万円で売れたということになります。さすがに日本で11万キロオーバーの車がこの価格で売れるとは思えませんので、いかにアメリカ人が日々、すごい走行距離の車に乗っているかということが分かります。いや、これはひとえに、アメリカ人が日本車に対して大いなる信頼感を持っているということの裏返しに他なりません。アメリカでも毎年法定点検を受けてステッカーを車に貼らないといけないのですが、その点検というのが近くのガソリンスタンドに行って、「エンジンかかってウインカーがつけばオッケー!」というような非常に素敵なものなので、日本車のように壊れない車でないと10万キロ越えの車に安心して乗ることはできません。現に、ボストンで走っている車の多くは日本車でした。日本車に追加関税25%もかけたら、アメリカ国民が困るだけのようにしか思えない今日この頃です。
徒然なるままに筆を執ると車の話だけになってしまいました。次はアメリカでの生活などについてもお話したいと思います。
