長い間ご苦労様でした

今年の年度末は,同門会から多くの部長先生が退職された.また泌尿器科体腔鏡手術を黎明期から牽引されたT 教授も退職の日を迎えられた.先生方のこれまでの泌尿器科医療における貢献に心から感謝したい.今の時代,責任者として診療科を運営して行くことは本当にストレスフルである.おそらく在職中には,多くの心労があったと予想する.特に医療事故や医療訴訟などでは,眠れない日もあったに違いない.医師ほど「無事退職」という言葉が当てはまる職業はないと思う.

大学を退職された教授とお話しをする機会が時々あるが,皆さんがストレスから開放されたような明るい顔をしておられる.病院長などの重要な役職に就いておられる方も多いが,それでも,以前より爽快に活動されているようにみえる.これから先,私にも何があるかわからないが「無事退職」の日が迎えられればと願っている.

( 小川 修 )