三が日の楽しみ

京大泌尿器科スタッフブログをご覧の皆様、初めまして。昨年4月から勤務しております高森一と申します。

明けましておめでとうございます。みなさまは、お正月はどのように過ごされるでしょうか。
私は、学生時代、陸上競技部に所属していたため、早々に初詣を済ませ、駅伝観戦三昧の日々を過ごすのが恒例となっています。
1日は、実業団対抗のニューイヤー駅伝、2日・3日は箱根駅伝と、3日連続、熱戦が繰り広げられるので、テレビにかじりついて応援しています。
特に、箱根駅伝には、2007年の大会で、佐藤悠基(東海大学)が1区でぶっちぎりの区間新記録をたたき出した衝撃のレースを目の当たりにしてから、すっかり魅了され続けています。
私の箱根駅伝観戦は、登録メンバーの発表から始まります。選手の実績や自己ベストタイムから順位を予想し、学生時代の仲間とSNS上で出し合います。年末から当日まで、あぁでもない、こうでもないと、やり取りしながら楽しんでいます。
ただ、自己ベストの足し算では決まらないのが駅伝で、予想があたったことは一度もありません。特に今年の大会は予想とは全く異なる展開となりました。戦前の下馬評では、10000m 27分40秒切りという学生の域をはるかに超える記録をたたき出した3人のエースを擁する駒澤大学が圧倒的優勝候補でした。その3人を1~3区に並べ、逃げ切りをはかります。1区で先頭に立ったときには駒大圧勝かに思えたのですが、3区でまさかの展開が待っていました。青山学院 太田蒼生の勝利への執念はすさまじく、学生No.1の呼び声高い駒大 佐藤圭汰を逆転する走りは、恐怖すら感じさせるものでした。そのまま青学が得意の独走に持ち込み、大会記録で優勝します。その他にも、山登りスペシャリストの競演、東洋大学の復活、秒差のシード争いなどなど、ここには書き切れないほど見所の多い大会となりました。
当日の抜きつ抜かれつの競り合いももちろん楽しいのですが、毎年見ていると、ある年に苦戦した選手がその翌年に快走したり、親子・兄弟で活躍していたり、高校時代無名の選手が大学では下克上したりと、涙なしには語れない数々のドラマがあります。高校、大学、実業団と追っていくことで、各世代のライバル対決、下克上、各選手の成長を感じ、それぞれのストーリーの続きを見ることができます。これで私はどっぷりと駅伝にはまってしまいました。
また、選手だけではなく、監督にもそれぞれ個性があり、事前の記者会見での舌戦や、大会後、結果を受けてのコメントなど、それぞれのカラーが出て、非常に興味深いです。今後は、自分が現役時代を直に見た選手が指導者となっていくことでしょう。彼らの新たな挑戦も私の楽しみになっていくと思います。
今は“箱根駅伝ロス”の状態ですが、各世代のスターたちが競演する都道府県対抗駅伝が控えており、駅伝が楽しい冬はまだまだ続きそうです。

(写真は、昨年2023年大会の1区の様子です。コロナ禍の自粛が明け、久しぶりに沿道で観戦できました。)

文責: 高森 一