ナイスキャッチ!!

はじめまして。医員の上山です。
ようやく大学病院での勤務にも慣れてきた今日この頃です。
今回のブログは私事ですが、初めて授かった愛娘との出会いについて書かせてもらいます。

2012年2月、当直が明けようとする朝7時半。あと少しで帰れると思った矢先、妻からの電話。
「破水したから今から病院に行く。」

私の勤務先の病院で出産予定であったため、そのまま妻を病院で待つことにした。
入院後すぐに陣痛が始まったが、なかなか産まれず17時間が経過。当直明けの私は、二日続けての徹夜を覚悟しながらそのまま付き添うことに…。眠たい…。

助産師から、「出口部がまだまだ開いていない。頑張って歩くかスクワットしてください。」と言われるも、痛みで歩けない様子。「スクワットなら」とスクワットを何度か繰り返していた。

あと一時間半で日が変わる時になって、「お産を促進する薬を使いましょう」と。その後はさらに陣痛の間隔が短く、痛みが強くなるもスクワットを繰り返し、0時を回った頃、「よく分からないけど、頭が出てきていると思うの。」と妻。妻が股をごそごそしたと思った瞬間…

「オンギャー、ギャー!!!」
「えっ!!」

妻は自ら、我が子をとりあげた。
まさに「ナイスキャッチ!!」

私は…助産師さんに「ナースコール押して!」と言われるが、どこにあるか分からず、あたふた。これは、墜落分娩…!?頭をよぎるが、産声をあげて元気そうだからまぁいいか。
我が娘とはそんな衝撃的な出会いだった。

夜泣きがひどく1時間寝たらマシな方で妻は慢性寝不足。
「携帯が鳴ったらすぐ飛び起きるのに、横で娘が大泣きしていても全く起きないね。」と言われる日々。

2カ月くらいで宇宙人から小動物程度に成長し、気がつけばやっと人間らしくなったなと思えるようになり、日々成長する我が子に、事あることに感動する毎日です。

すくすく元気に育ってくれてもうすぐ7カ月。
仕事でなかなか娘が起きている時間に帰れず、たまに会っても私の顔を見るなり大泣きされていたが、最近ようやくなついてくれるようになった。ずりハイが始まりますます目が離せなくなってきてうれしいばかり。

今の心配事は足が短いことと、頭が大きいことと、髪の毛が薄いこと。

娘の目の輝きと笑顔は私の原動力になっています。
我が子がここまでかわいいとは露知らず、幸せな生活をおくっています。

毎日11時すぎに仕事が終わるのがせめてあと2時間早く帰れたらと思う今日この頃です。