新年早々のびっくり

今朝(1/5)、寝起きざまにパッと携帯をみて思わず声に出して叫んだ、「まじか!!!」。そこには10年以上も前、東京で大学院生として基礎研究を行っていた頃の同僚で今はFacebookのお友達としてだけ繋がっているT君からのメッセージが。本人の許可を得ていないが差し支えない範囲で内容を書くと以下のようになる。

「大変ご無沙汰しております。もう10年振りになりますでしょうか。実は先日、マンションのエレベーターホールで会話したお隣さんが赤松先生に似ているという不思議体験をしました。とはいえ、10年振りで自信がなかったのと、そんな偶然があるのかという驚きと、引越してきて1年半もちゃんとご挨拶できていなかった気まずさから名乗りを上げることができずにモヤモヤとしていました。そんな折に先生のFacebookの投稿(今年は元旦に京都は雪化粧して綺麗でしたのでマンションの通路から遠景を写真に撮り、新年の挨拶とともにアップしていました)を見てそれがあまりに我が家からの眺めと同じで「先日(年末)の出来事は気のせいではなかったのかも!」と思わされたからです」。

何と、10年も前の東京での同僚が京都で同じマンションでしかも隣に住んでいたのである!と同時に、向こうは私に気がついていたにも関わらず彼に全く気がついていなかった自分の観察力のなさに情けなくなった(言い訳としては彼の1歳半のお子さんが非常に可愛らしくいつもそちらに目がいっていたからだが)。それにしても1年半、全くお互いに気がついていなかったとは。

10年前、我々は東京の同じ研究室にいた。私は前立腺癌の遺伝子多型解析を行なっていたが、彼は一般企業からの出向で質量分析装置を用いたタンパク質解析を行っていた。研究テーマが違っていたので頻繁に会話することはなかったが、チーム自体は一緒だったので当然毎日顔を合わせていたし、仕事や飲み会で喋ってもいた。ちなみに当時、T君を直接指導していたU先生とは今でも共同研究でとてもお世話になっているし、共通のボスであったN先生、そして同じ研究テーマで苦楽を共にしたT先生とも共同研究をしている。さらに、同じチームで次世代シーケンサーを用いて全ゲノム解析を行っていたF先生にも共同研究でお世話になっている。今回、T君との縁が復活したことで当時のラボメンバー全員と再び繋がることができた。新年早々何ということだ。幸先よく、今年はいい年になりそうな予感がする。

今年も人との縁を大切にしながら過ごしていきたいなと改めて思う。

ちなみに直後にメールをチェックしたら10年前の当時から続けてきた研究テーマの集大成でこの1年以上、苦労して仕上げてきた論文がめでたくアクセプトされたという知らせが届いていた。本当に縁ってすごい。

赤松秀輔