ドラマ「半沢直樹」に思う

吉村です。

 私には大した趣味はないのですが(ホントは、テニスやジョギングなど体を動かすことが大好きなのですが、左膝を悪くして以来断念中)、暇をつぶす必要のある時にはたいてい本を読んでいます。基本的にノンフィクション専門で、もう何十年もフィクションを読んだことがないのですが、唯一の例外が約1年前に読んだ池井戸潤氏の手による「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」の2冊です。これらの本は、帯に記載された “銀行と銀行員のことがよくわかる”という池上彰氏のコメントに興味をもった私の長男が購入したのですが、私も同様に興味をもったので、長男から借りて読ませてもらうことにしたわけです。

話の展開が面白すぎて止めることができず、2冊とも一瞬で読んでしまいました。

 みなさんご存知の通り、これらは今年大ブームとなったドラマ「半沢直樹」の原作ですが、ドラマはかなり忠実にストーリーを再現していた印象でした(って、私もドラマを見ていたことがバレバレです!)。

 さて、まだ最終回の「100倍返し」の興奮が冷めやらない今日この頃ですが、こういう社会派小説やドラマというのは考えさせられるところが多々あります。私の長男は「銀行員にはなりなくないな~」と至極まっとうな(?:ドラマの話です。銀行員の方々、スイマセン。)感想を述べておりましたが、私自身はやはり半沢直樹という人間の生き方に興味をそそられずにはおられません。

間違ったことを間違ったと主張しどんな逆境もあきらめない強さ、そして周囲の人間への優しさ、気遣い・・・

第5話の終わりの方であったかと記憶していますが、悪事暴露について部下の一人が「応援しています」という激励とともに半沢直樹に缶コーヒーを手渡すのですが、実は彼が同様に手渡された缶コーヒーが3本目であった、というシーンがありました。

それを見た長男が一言、「お父さんはこういう上司なのか?」と。

 う~ん、なかなかに重い言葉です。そうなりたいと思う自分ではありますが・・・