先日次女の小学校の運動会があった

先日次女の小学校の運動会があった。今年は校舎の工事が夏にあるので、秋ではなく春に開催された。小学校では短距離走(いわゆる“かけっこ”)があるのが定番だと思うが、最近の小学校の短距離走は見ていてあまり面白くない。

僕らが小さいころは名簿順かなにかで男女別に5~6人が組みになって競争をしたような記憶がある。なので、足の速い生徒も遅い生徒も一緒の組で走ることもある。もちろん足の遅い子には酷かもしれないが、遅い子は一生懸命走れば、最後でもみんなから拍手喝采であった。

ところが娘の小学校は、同じくらいの速さの生徒が男女入り混じって組を作って競争する。なんとなく男女が入り混じって“かけっこ”をするのには個人的に違和感がある。小学生くらいでは女の子の方が大きいし、足も速いことがあるけど、やっぱり男の子の方が基本的には速いよね。男女平等といっても、短距離走は男女別でしょ。

それに同じくらいの速さの子が一緒に走るので、ゴールにはほぼ同じくらいになだれ込む。もちろんかなり競るので、面白いのかもしれないけど、昔あったようなほのぼのとした“拍手喝采”が全くなくなってしまった。

人間は生きていくうえで、どんなことでもみな平等なんてありえなく、どんな事でも勝るもの・劣るものがあるのは世の常。時にはそれが極端なこともある。運動会の短距離走だって、これから経験していく出来事のごく簡単なsimulationみたいなもので、はでに“勝った”、“負けた”があってもいいのではと思う。誰々さん家の○○君は速いよね、□□さんは遅いけど一生懸命頑張ってたよね、といった親同士の会話が出るような運動会であってもいいのではないかと個人的には思う。

(井上貴博)