ミュンヘン、そして別れの季節

3月中旬にヨーロッパ泌尿器科学会年次総会での発表とハイライトの執筆を目的にドイツはミュンヘンを訪れました。以前このブログでも書いたパリ(『つかの間の「非日常」』参照)の華やかな雰囲気と比較して、何となく四角い雰囲気を感じたのはドイツに対する先入観のせいでしょうか。あるいは曇天続きで、非常に寒かったことが一番の原因かもしれません。

『仕事』をきっちりとこなしたことは言うまでもありませんが、『ビールとソーセージ』をノルマにしていたことも皆様にはすでにばれていることでしょう。そしてヨーロッパといえばサッカー、ということでバイエルンミュンヘンの本拠地アリアンツスタジアムでのサッカー観戦が実現したことが何より嬉しかった、そんな出張でした。

さて話は変わりますが、今回のブログ担当も昨年と同じく異動の季節になってしまったのも何かの巡り合わせでしょうか(『出会いとわかれの季節』参照)。今年も若い修練医が確かな足跡を残して去り、また新しい若者たちが4月から同じ釜の飯を食いに集まってくれています。頑張ってくださいね。

そんな中で、いじる時には逆説的な言い回しで茶目っ気たっぷりに私を貶め、真剣に意見を言うときには直接的な言葉でズバッと私に物申してくれていたM先生との別れは、世の中の『五代さまロス』と同様、私にとって『Mさまロス』となっています。彼との激論の中でムキになって反論したものの、後ではっと我に返って己の不明を恥じたことが何度もあります。彼にはよく瞬間湯沸かし器と言われましたが、これからは◯ィファールのケトルのようにあっという間にすぐ沸くけど忙しい朝には便利な、程度には改心して頑張りたいと思っています。M先生、新任地でのご活躍を期待しております。

(神波大己)