棒で玉入れ

大学院生の増田です。前回の吉川先生に続いての栄えある大学院生ブログシリーズ第2回の担当と相成りました。2012年2月より始まった当ブログ、ひょっとして1000回記念にあたりましたか!?とわくわくしながら数えましたが普通に第38回でした。まずは100回達成を目指す道中ですね。

次回こそは実験の詳細を、と締めくくって前回のブログは終わっていますが、あまり堅苦しくすると後に続く先生方の迷惑になるかと思いテーマを変えさせていただきました。今回は第38回、ハーフを38でまわれたら嬉しいな、ということで大好物になったゴルフについて書かせていただきます。

始めて2年、100をようやく切れたな、とまだまだの小生ですが、ここまでのめり込めるようになるとは思っておりませんでした。幼少時に父に打球場に連れて行かれたりもしましたが当時は面白いと思えず、なぜここまでに楽しいと思えるようになったのでしょうか。

ゴルフ人口(特に若者)の低下がニュースでも報じられており、中心となっている団塊の世代が仕事だけでなくゴルフからもリタイアしてしまうと多数のゴルフ場は閉鎖されること間違いなしの状況です。接待色が強い、プレー代がかかるなどのため若者がそっぽ向くのでしょうね。サッカー、野球などと違い人のプレーを見ても全く面白くないのですが、自分でプレーすると恐ろしく楽しいのです。とにかく奥が深い!他のスポーツには無い魅力について語っていきましょう。

a)    本番に即した練習が出来ない
打球場での練習環境は、ゴルフコースでの本番の状況を全く反映していません。海外では実際の芝生からの打球場が多いようですが日本では国土の狭さゆえ綺麗に整備された打球場がほとんどです。そんな打球場の芝は、実際のコースでは「ダフる」様な打ち方をしてもクラブがうまく滑ってしまいスムーズに打ててしまいます。コースのどこにでもある地面の起伏も反映されていません。そんな差異を計算しながら練習する必要があります。

b)    多様な打ち方がある
ここで言う打ち方、とは、ボールを上げる、転がす、の細かい技術のことではなく、基本的な打ち方のことです。技術進歩により、昔に比べると現代のクラブはボールが飛びやすく、かつ曲がりにくくなっています。以前はボールをよく飛ばすために思い切りクラブをぐり~んと回転させるのが必要でしたが、今は勝手に飛んじゃうのであえて回転させなくても問題ありません。また右から左へ体重移動しつつ左腕をメインにして打つという今までの常識の全く逆を主張する打ち方(ずっと左足に体重を乗せておく、右手をフルに使う、など)が提唱されるなどどれが正解なのかわからず、自分に合った方法の模索が常に必要になります。道具の進歩と共にスタンダードも変化していくのです。

c)    気持ちいい打ち方はダメ
かなりガマンのスポーツです。「今は敵のペースだけど、いい波がそのうち来るからガマンする」のガマンではありません。ガマンしてスイングするのです。

体をまわしてそれに腕が引きずられて「振り回される」のが正しいスイングとされています。子供は腕力が弱く理論的には考えないため、教えなくても本能的に体をまわす動きをするのですが、成人になってからゴルフを始めると腕力だけでクラブを振れるほどに十分強いため、(本能的に?)体を使ったスイングをしません。しかし腕力で振ると再現性に乏しい、ボールが飛ばない、真っ直ぐ飛ばない、のデメリットしかありません。成人にとって体を使った正しいスイングはかなり窮屈です。そこをガマンし続けるのが肝要なのです。野球やサッカーのように爽快にスコーンと打ったり蹴ったりもできず、ひたすらガマンを続けるスポーツなのです。

つらつらと記しましたが、読み返してみるとあまり楽しく感じませんね。ボールが曲がってばかりでクラブを折りたくなることも多々ありますが、そこを克服できた時の嬉しさはなかなか他のスポーツでは感じられない部分ではないでしょうか?困難克服するのが好きな人にはたまりません。力の限りクラブを振るとハイ、ダメよ、的な稀有なスポーツ。それがゴルフです。

あ!上のa(事前シミュレーションはできるが手術はその場1回限りの勝負)、b(手術方法は日々進歩する)、c(癒着で大変なこともあるがじっと我慢していい層を見つける)は全て泌尿器科の手術と一緒じゃないですか!だから私はゴルフが好きなのですね!研究に関してはcのみ同じような気がしますが…

という形で強引に終了。

(文責 増田)