準備は周到に!

皆さん、何事でも準備は周到に行う必要がありますね。
特に、医師たるもの、想定しうるあらゆる事態を想定して周到に準備をしておくことが思わぬ難局をさらりと乗り切る秘訣となります。
今回はそんなお話をしたいと思います。

1月19日、20日と大学入試センター試験が行われましたね。
京都大学にも試験会場があり、夕方にはそれらしき受験生の姿やその送迎のためか何台かの大型バスが東大路沿いに見られました。
そんな光景を見ながら27年前に自身が受験した共通一次試験に思いを馳せていました。

高校へは実家のある大阪は阿倍野区播磨町から地下鉄御堂筋線と阪神電車を使って通学していた。JRや阪急でも通えたのだが、友人がみんな阪神を使うというので私も阪神にしたのだ。阪急沿線には女子校が沢山あると後に知ることになり、後悔したとかしなかったとか。
ま、初な高校生だったので友人たちと笑い合いながら通学するのが楽しくて、あまり女子高生に目が向かなかったというのも笑える話である。

横道に逸れてしまった。共通一次に話を戻そう。

通学していた高校の関係で受験会場は神戸大学工学部に設定されていた。
(工学部であったか法学部であったか記憶が曖昧だ。年のせいかな。ま、ここでは工学部としておくのでその流れで読んでください。)

神戸大学にはどうも阪急電車に乗って六甲駅まで行くらしい、くらいの知識だけで御堂筋線を梅田駅で下車し、阪急百貨店を横目に連絡通路を阪急梅田駅へと向かった。エスカレーターで3階改札口に行き、六甲駅までの切符を買う。しかし、路線図には目もくれない。たぶん同じように神大に受験に向かう学生がいるだろうからついていこうと。

改札をくぐると、何とそこには9個ものホームが。何で。阪神電車はあんなに単純なのに。
まあ、いい。(神戸線のホームではなく)学生を探そう!
いたいた、真ん中くらいのホームにちらほらと。はい、そこの電車に乗りました、もうすぐ発車。何気なくドアの上の駅名を書いてある例のやつを見る。六甲駅、ありません。やばっ。間一髪下車し、セーフ。

そこでようやくここには京都線、宝塚線、神戸線が一堂に会していることを知る。
結局、特急を一本乗り逃してしまった。
六甲駅に着いたらタクシーに乗り、一目散に会場を目指すことを心に誓った。

六甲駅到着、タクシーを捕まえ、“神戸大学工学部まで”と運転手さんに告げる。
これでひと安心、と思いきや、到着したのは“神戸大学法学部”。
ちゃうやん、運転手さん、工学部やって。今回はさすがに遅刻を覚悟。
しかしそこはプロの意地、運転手さん、滑り込みセーフで工学部まで連れて行ってくれましたとさ。

皆さん、やっぱり周到な準備(今回のテーマ)が必要ですね。
学会の時など、事前に電車、飛行機、ホテルの手配をするのが苦手、“○○君、飛行機の手配をしてくれたまえ”ってできれば言いたい、こんな私ですが、だんだん矯正されて、今じゃ人に“周到に準備しなさい”なんて言っています。同僚の皆さん、ごめんね。

私も根はいい加減な自分に鞭を打ちつつ、日夜周到に準備しています。
(家では、何も周到な準備をしない旦那であることは言うまでもない。)

 (文責:神波)