一般の皆さまへ 泌尿器科教室について

学生・研修生の皆さまへ

小川 修
小川 修

泌尿器科を将来の専門診療科として考えていただいている学生、初期修錬医の皆さんに、このHPをみていただいていると思います。

私が学生だった頃は、初期臨床研修制度が無かったため、座学(授業)と短い臨床実習からの情報のみで自分の専門診療科を選択せざるを得ませんでした。あまり深く考えることもなく、クラブ活動のつながりや、勧誘会の雰囲気などで、決めていた人も多かったと思います。私自身も、外科系診療科に進みたいという希望はありましたが、ラグビー部の先輩から勧誘され、当時の泌尿器科の雰囲気の良さに惹かれて泌尿器科医になることを決めました。いい加減な選択だったと思われるかもしれませんが、泌尿器科を選択したことを今でも本当によかったと思っています。(多くの医師の経歴をみてきましたが、人生というのは、色々な縁や偶然が重なって方向が決まっていくようで、必ずしもよく考えた結果が吉とでるものでは無いようです。)

私が選んだ泌尿器科の特徴のひとつは、他診療科と競合する疾患があまり無く、予防から診断、治療、さらに緩和医療に至るまで、内科的にも外科的にもひとりの患者さんを一貫して診ることができることだと思います。また、癌治療をはじめ、生殖・移植というような21世紀の医療と考えられている分野の多くを担当していることも大きな特徴です。人の生死に関わりつつ、ある時には性機能の相談もうけるというバラエティーに富む診療科です。

京都大学泌尿器科はその開講から80年が経過しました。歴史的に力を入れてきたのが泌尿器科腫瘍学と低侵襲の内視鏡外科治療です。特に泌尿器科腫瘍の分子遺伝学研究は、常に世界のトップレベルと肩を並べてきました。また、世界に先駆けて30年前から開始した泌尿器科腫瘍の腹腔鏡下手術は今でも日本の泌尿器科手術に影響を与え続けています。

大学が担う大きな使命は「研究」「診療」「教育」の3つです。これまでやってきた最先端の研究や高度診療をささえるために、私たちが最も重要と考えているのが教育です。そのポリシーは一言で「泌尿器科プロフェッショナルの育成」です。私たちが2018年の専門医制度改革をうけて行っている現行の専門医教育プログラムの名称は「京都大学広域連携専門研修プログラム」ですが、実はこのプログラム自体は2004年に新医師臨床研修制度が出来たのを機に作ったもので、すでに14年の歴史があります。約30の関連施設と連携し、すでに80名以上の泌尿器科修錬医がこのプログラムに沿って研修を受けてきました。これからを担う若手泌尿器科医に最適な研修環境を準備すれば、自ずと質の高い研究や医療が出来ると信じて運営しています。

このHPを見て頂いたのも何かの縁です。京都大学泌尿器科を挙げて皆さんの教育をサポートしますので、是非、私たちのチームに入っていただきたいと思います。